人間は地球を食べてきました。地球の成分即ち、土の成分「ミネラル・微量元素」を野菜や穀物を通して摂取してきたのです。
しかし、現代では十分バランスのとれた食事でさえ必須ミネラルが十分に含まれていない事が、多くの実験で明らかにされています。 近代農業における化学肥料での増産は、ミネラル微量元素不足で土を固くし、土中微生物の繁殖を阻害し、そこで育つ野菜は弱々しく農薬の力で栽培されているのです。
人間の腸内の有用菌も必須ミネラルがなければパワフルに繁殖できません。 また、食品中の添加物、防腐剤、ダイオキシン等の科学物質に対して、体はこれを解毒するために多量のビタミン、「ミネラル・微量元素」を必要とするのです。
現代人は今、深刻な「ミネラル・微量元素」不足に悩まされています。
微生物は土1グラム中に10億個も住んでいることが判っています。
そして、微生物の中の有益な働きをする菌群が植物や他の多くの生命にとって、小さいながらもなくてはならない重大な存在なのです。
私たちの腸内には100種類、100兆個、重さにして1キログラムの腸内細菌が存在するといわれています。この中には有用菌や悪玉菌がいますが、その種類や数は人によって違い大きな個人差があります。
近年の研究ではその腸内細菌叢(腸内フローラ)によって免疫能力が変化してくることが解りました。つまり人体の健康の度合いは、この腸内菌のバランスが重要な役割を果たしているのです。
世界の長寿村をみても、ヨーグルトなど土地それぞれの発酵食品で腸内の有用菌を増やす食品が必ず盛んに取り入れられています。
そして特に今、世界中の注目を集めているのは、やはり長寿国である日本の伝統の発酵食品・納豆に含まれる納豆菌の健康パワーです。