現代人の食生活は急速に欧米化が進み、タンパク質や脂肪を多く摂取しながら、食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含む野菜の摂取が不足しています。 つまり大地の構成要素であるミネラルや微量元素が不足しているのです。
腸内には約100兆もの微生物が棲んでおり、食物繊維やミネラル、微量元素がそろった環境で、ビタミンをはじめ各種アミノ酸や酵素を合成し、栄養素を分解してくれています。そのおかげで人間は元気に生きられるのです。
しかし現実には食物繊維やビタミン、ミネラルが不足しているうえ、さまざまな食品添加物や残留農薬、水の汚染などで腸内細菌をいじめ続けています。 この腸内細菌が元気に活躍できる体内環境を取り戻すことが、身体の健康には欠かせないのです。

大地の成分ミネラルは植物、動物の生命に置き換えられています。それらの生命から栄養分をいただいて、私たちは人間としての生命活動を営んでいます。
さらに、それらの栄養分を自分の血肉とするのに、腸内細菌の助けを借りています。地球に生かされた植物や動物に、そして腸内細菌に生かされている自分。 祖先や親によって生み出され、育まれた自分。こうした自分を素直に受け入れ、感謝する心と互いに助け合う心を大切にしなければなりません。
また生物が共生する世界では「思いの力」がおよぼす影響には大きなものがあります。私たちが怒ったり悲しんだりしている時、腸内細菌は不愉快な波動に共鳴して生命力を失います。 健康の主体である私たちは、できるだけストレスを無くし、感謝と明るい心で命ある食材をいただくことが必要です。
すべての命を大切にしながら、身近なところから社会に役立つことが、この世に生を受けた私たちの使命なのです。