ウンチの色
ウンチに色をつけているのは胆汁です。胆汁は肝臓で作られ、一時、胆嚢にストックされて十二指腸に分泌されます。胆汁そのものは緑色ですが、ウンチに色をつけるのは、胆汁の中のビリルビンという物質です。 この物質はウンチの酸アルカリ度に反応して、アルカリ性なら黒ずんだ茶褐色、酸性なら黄色味を帯びたオレンジ色になります。 腸内にビフィズス菌や乳酸菌など善玉菌が多い場合は、腸内の環境が弱酸性に保たれていますので、ウンチの色は黄色に近い色になります。 また肉類や脂肪類を多く摂ったり、腐敗菌が多くなると腸内の環境がアルカリ性に傾くため、ウンチの色が茶褐色から黒褐色になってきます。つまり健康のためには、黄色に近いウンチを維持することが肝要です。

ウンチのニオイ
ウンチのニオイは、腸内の健康をはかる重要なバロメーターです。ウンチの悪臭成分には発ガン性、有毒性のあるものが多く、健康に重要な影響を与えているのです。 ウンチやおならが臭いときは、腸内での腐敗により有害な物質が作られているときです。 一方、肉食を控えて緑黄色野菜など食物せんいの多い食事を摂るとウンチの出がよくなり、腸内ではビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌が優勢になって腐敗菌の増殖が妨げられます。 ウンチやおならのニオイも、刺激臭のある悪臭から発酵性のものに変わり、悪臭も軽減されるようになります。つまり発酵性のニオイ(つけもの臭)が健康的なニオイといえます。

排便リズムと便秘
便秘というとウンチが何日も出ない状態のこと、と思っている方が多いようですが、排便のリズムには個人差があって、3日に1回でも気持ち良く排便できれば便秘とはいいません。 毎日排便があってもウンチが硬く、排便時に苦痛を感じるようなら、それは便秘です。一般的に下痢よりも便秘の方が恐いものです。 便秘と関連する症状と疾患を列挙しますと、大腸ガン、免疫の低下、動脈硬化、高血圧、膀胱炎、肌あれ、頭痛、めまい、肩こり、腹痛、不眠症、食欲不振、痔症、ガスの増加などがあります。 日本人の腸の長さは、欧米人の 5メートルに比べ 8メートルと長く食物せんいの少ない、食事は体になじみません。 食物せんいやミネラル類が少ないと腸内の善玉細菌の働きが悪くなり、大腸菌をはじめとする悪玉菌が増殖し、多くの有害な腐敗成分を出します。 この腐敗成分は肝臓に負担をかけ、肌荒れやニキビとして体に危険信号を送ります。便秘を解消するには、食物せんいを多くとることが一番です。 食物せんいを多くとることにより、小腸でゆっくり栄養が吸収でき、血糖値が上がりにくく、腸内細菌の構成変化が好ましく行なわれます。

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